音楽シーンにハマる「坂道のアポロン」
「坂道のアポロン」は大人の方がハマる内容だと思います。しっとりした内容で、絵もとても綺麗です。ジャズをテーマとしているのですが、音楽のシーンは迫力というか引っ張られる感があります。
高校時代の話なのですが、切ない恋心や思春期独特の感情の不安定感などを上手く表現している作品だと思います。時代設定は昭和初期なのですが、それがまたしっとりした雰囲気を出しており良い感じとなっております。時代背景は自分の世代とは違っても、でも高校時代の気持ちの変化が上手く描かれているので、自分と過去と投影させながら読める感じです。
ですので、何か切ない感じを引きづりながら、よみ進めるといった感じです。絵はとても綺麗なのですが、誇張したタッチではないので、それがまたしっとりしていてとても良いです。